昭和元禄落語心中

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先日、テレビで放映されていた「昭和元禄落語心中」というドラマが最終回を迎えました。日本のテレビのドラマは幼稚でつまらない作品ばかりで、僕が自ら積極的に見ることはまず無いのですが、たまたまチャンネルを変えた時にこのドラマの第一話が画面に映っていてなぜだか見入ってしまい、気付けば最後の第十話まで毎週見続けていました(笑)。珍しいことに、俳優陣の演技もなかなか良かったです。

劇中では、戦前の江戸の落語界でまだ幼少の菊比古(後に八代目有楽亭八雲)と初太郎(後に二代目有楽亭助六)が七代目有楽亭八雲に弟子入りして落語の修行を始める時代から始まり、やがて戦争を経て、戦後復興と共に昭和の落語期の黄金期を迎えるも、テレビなどの登場によって寄席や演芸場の集客が激減して落語が衰退に向かっていく姿と、そんな時代を生きた名人と呼ばれる落語家たちの孤高な生き方が描かれていて、結論から言うと、なかなか面白いドラマだったです。

僕は落語のファンでも何でもありませんし、落語が面白いと思ったことなど一度もなく、落語への興味もゼロですけど、そんな僕であっても、ドラマとしては普通に面白く見ることができました。と言うか、八代目有楽亭八雲には小夏という養女がいて、その小夏は、八雲に惚れていた女、みよ吉と二代目有楽亭助六の娘で、戦後、四国の旅館で助六とみよ吉が事故死したことから、八雲に引き取られて育ったのですが、小夏は両親が死んだのは、その場にいた八雲の所為だと思い込んで彼を恨んでいるという筋書きになっている一方で、助六とみよ吉の死は実は事故ではなく何か違った経緯があったことを所々で匂わせ、その真相をようやく最終回になって明らかにするという、視聴者の興味を最後までひっぱる典型的な手口にまんまとやられてしまいまったというのがほんとのところです(笑)。まあ、最終回は、真相を明かすシーン以外はつまらなかったですが。

あと、この「昭和元禄落語心中」というドラマで僕が驚いたことがふたつ。ひとつは、ドラマが新作ではなく7年も前に放送された作品の再放送であったこと。そしてもうひとつは、小説がドラマの原作になっているのだろうと思いきや、原作は小説ではなく同名の漫画であるということでした。雲田はるこさんという方が描かれたそうです。こんなレベルの高い漫画が存在していることを知ってしまうと、ますます小説なんて誰も読まなくなるだろうなという思いを強くしてしまいますね(涙)。それと、作品というものは、世に知られなければ、知らない人の中では存在しないのと同じであるという厳しい現実も実感しました(汗)。

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